―――生涯に一度しかない朝――― 「……う~ん…ん」 朝だ。 いつもとは少し違う朝。 違うものと言えば 今、鳴り響いているアラーム音。 実は今日から 待ちに待った華の高校一年生! それに合わせてアラーム音を変えていた。 寝ぼけている俺は 何故このアラーム音が 鳴っているのかが疑問で仕方がなかった。 「うっさいな…」 俺はやっとアラーム音を止めた。 いつもならイライラしてすぐに止めるのに…