さくらいろ



…それにしても、ずいぶん仲よさげに話すんだな。

どういう関係なんだろ、二人。



「あ」


いきなり後ろで声がした。

振り向くと、神木くんの姿があった。


「…おはよっ」 

精一杯の笑顔で挨拶する。


「…荻野の友達、だよね」


…そっか。

確かに胡桃は、神木くんとまだ仲良くないけど。

話もあまりしたことないけど。


胡桃の存在って神木くんにとっては、杏里の付属品みたいなものなんだ。


『荻野の友達』なんだね。


「…うん。高橋胡桃です」


そんな苦い感情は表に出さず…自己紹介しといた。

当たり前か、そんなの。


「あ、俺、神木」


自己紹介するのを忘れてたことに今気づいたみたい。

なんかちょっと、抜けてるところがあるんだなって思った。


かわいいな。