今から追いかけて、彼に謝る?

本当の事を話して…

もう一度、信じて貰えるように。



…………ダメだ……きっと。





だって、彼の目が……


本気で怒って、

 本気で悲しんで、

  本気で幻滅して、

   本気で終止符を…

――――――――――打ったんだ。




もう、これ以上…

 会う事も、

  話を聞いて貰う事も

    出来ない。





正午近くになり、

木陰でランチをしようと、

OLさんやサラリーマンの姿が増えて来た。




この場所を譲らないと……。




私は仕方なく、赤く腫れ上がった顔のまま自宅へ帰った。