ブラック王子に狙われて①




アトラクション入口の階段で順番を待つ私達。

先に上がった彼が振り返る。

ん?? 何???




「どうかしたんですか?」

「いや」



彼は急に階段を2段下りた。



「あのっ…」

「いいから」

「へ?」



何なの!?

私の後ろ、1段下に立った彼。




!!!!???



もしかして……気を遣ってくれたの?




彼の後ろ…

さっきまで私の後ろにいた人達…

大学生っぽい男2人組。




もしかして、私がショーパンだから?

それで、場所を変わったの?



まさかね……。