「店すぐそこだから」 一ノ瀬颯はあたしの 手を握ったまま歩き出した。 「っちょ、離してよ…」 「なんで?」 なんでって、 あたしはあんたと違って こういうのに免疫がないのよ。 「なんででも!一人で歩けるから」 「えーやだ」 !!!!! なにこいつ!小学生みたいっ! 結局あたしに有無を言わさず、 その後も手を握ったままだった。