――――――――― ――――――― ―――― 「颯、今日は良い天気だね」 もうすぐ夏。 寒がりな颯は夏の方が好きなのかな。 颯の綺麗な顔を見ているだけで 涙が溢れてくる。 こんなに近くにいるのに 話すことさえできない。 「…………颯」 あたしこれから どうすればいいの? 颯がいない生活なんて 考えられないよ。 颯と過ごした時間は 短かったけど、 いつの間にこんなに 大きな存在になってたんだろう。