どれだけ時間がたっただろう。 時間が経つのって こんなに遅かったっけ? 「そ、う……颯……………」 泣きながら颯の名前を こだまのように繰り返した。 「………麗っ」 隣では夏帆があたしを 抱き締めてくれていた。 そして、手術中のランプが消えた。