病院について
手術室の前のソファで
うずくまる大輝さんを見つけた。



そこには颯の両親らしき人や
友人も何人かいた。





「大輝さんっ!」




大輝さんの前にしゃがみ込む。





「麗、ちゃん…」



「颯は?…大丈夫、ですよね?」




何人かの啜り泣く声が聞こえる。





「買い出し…」

「え?」

「買い出し頼んだんだ。けど、あいつ中々戻ってこなくて電話もでねぇし…」





大輝さんの
目にうっすら涙が浮かぶ。