――――――――パシッ 頬に軽い痛みが走る。 「しっかりしろ。一ノ瀬がなんて?」 「あ…翔君」 「あぁ、大丈夫だから。な?落ち着いて話せ」 翔君に頬を軽く叩かれて 我に返った。 「そ、颯が……事故で…」 それ以上は言えなかった。 いや、言いたくなかった。 翔君の顔が険しくなる。 「どこ?」 「え?」 「病院!」 「あ………××病院」 翔君は立ち上がって リビングへ戻っていった。