最愛〜最高の涙を君と…〜







「んー…」




今何時?



眠気と戦いながら
手探りでケータイを探す。




「……………」




ディスプレイを見て驚いた。





「颯っ、颯っ!起きて、遅刻だよ」




横でいまだ寝ている
颯を揺さぶる。




「…………んー、何時?」

「10時20分!!」




普通少女漫画とかだったら
初めてのお泊まりの朝は
起きたら抱きしめられてる、とか
起きた瞬間カレと目があって
赤面する、とか………




って、そんな余裕はないんだ。