颯はあたしの気持ちを察してか 何も言わずに郵便ポストから その紙を引き抜いた。 「な、んて?」 「………」 颯はなにも言わずに その紙を握りつぶした。 「あっ、ちょっと…なんて書いてあったの?」 「知りたいの?」 怖いけど… 「う、ん」 またこの間の男が ここに来たってことだ。 体が強張っている。 気温は全然暑くないのに 額に変な汗がにじむ。 「“許さない”って」