その公園はブランコと砂場、 それからベンチが一つだけある 小さな公園だった。 あたし達はベンチに腰かけた。 「颯のどこが好き?」 「えっ、いきなりですか…」 ニコニコ笑ってるけど…。 どうしてあたしが大輝さんに そんなこと言わなきゃいけないんだ。 「答えないなら颯にバラすけど?」 「なっ!」 「別に誰にも言わないし教えてよ」 腹黒だ…。 「や、優しいので」 そう言ったら大輝さんは 豪快に笑い出した。