「ねぇ、聞いてる?」 ペシッと頭を軽く叩かれ 我に返った。 「あ、…知らない。ていうか顔見えなかった」 「…俺も」 き、気持ち悪い。 「とりあえず部屋の前まで一緒に行く」 「あ、ありがと」 颯がまたあたしの手を握り部屋の前まで 着いてきてくれた。 それだけで気持ちが 落ち着いていくのが分かる。 「今日はありがと、じゃぁね」 「ねぇ、」 「ん?」 「なんか挟まってる」 颯が指さした先は郵便ポスト。 そこには白い紙が1枚。