「ない、ありえない」 「ふーん」 ニヤニヤしながら あたしを見てくる夏帆。 「なに?」 「んーん。気づくのには時間がかかりそうだね」 「だ、だから違うってば」 「はいはい。ま、私も帰るわね」 まだニヤニヤしている夏帆。 「う、うん……違うからね」 「分かった分かった。あ、明日の朝、瞬と翔君連れてくるからね」 あ……。 「うん。ごめん、ありがと」 仲直りしなきゃね。