そして、指定された場所に 愕然とする。 『ちょっと!お姉ちゃん? なんで……』 「'いいわね。来るのよ'」 そう言うと、 強制的に電話は切られた。 『なんで……』 何でお姉ちゃんが その場所を知ってるのかは わからなかったけど、 お姉ちゃんの声は真剣だった。 『……』 お姉ちゃんっ子のわたしは 小さいころから お姉ちゃんに言われたことに 反抗したことはない。 気持ちは躊躇いながらも 身体は勝手に動き出した。 *