ただの言い訳にしかならない。 こんなの言い訳にすら ならないかもしれない。 けど、 本当に。 本当に俺が好きなのは 深久だけだった。 部屋を見回せば 深久のお気に入りだったコップと 写真立ての写真がなくなっていた。 夜、俺が気付かないうちに 深久が来たとしか 考えられなかった。 そして、 俺と理香が一緒に居るのを 確実に見ている。 「くそっ」 今さらながら思った。 俺、最低なことしてたんだ。 *