「どうして……?」
「こんなところから飛び降りるほど、人生が嫌になったというのなら、戻りたい過去があるんじゃないかと思いまして」
だから、そうじゃないなら用済みだと言いかねないほど、彼は自分の態度に無頓着だった。
彼がどうやって私を助けたのかはわからないが、手間だけをかけさせ、彼の期待を外してしまったことには間違いなさそうだ。
『あったとしたら?
過去に、戻してくれます?』
そう言ったところで、今更彼に報いることが出来るとは思えなかったし、適当な理由と時期をでっち上げるほうが彼に悪い気がした。
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