「わかってるよ…」

そう言ったオレに笑顔で手を振ると海斗をかつぎ上げた。

大の大人をよく持ち上げられるな。


「離せ!!
翔助けろよ…親父だろ」

「……お前を親父だと思った事は一度もねぇよ!!
ねぇちゃんをあんだけ傷付けといて父親気取ってんじゃねぇよ!!」

それを最後に慶二は車に乗り込んだ。