あたしの胸は小さいけれど【完】

さゆりちゃん可愛い・・・




拓斗に一生懸命話す仕草が、女のあたしから見ても愛らしかった。





でも、一番あたしが羨ましかったのは、あの胸の大きさ。

ピンクのビキニからは溢れんばかりの、柔らかそうな、谷間が覗く。




男の人はあぁいうのに顔をうずめてみたいんだろうな…。





思わずボーっと見惚(みと)れていると、

彼女があたしの視線に気が付いた。





「あ!紗希ちゃん。おはよう!」


「う、うん。おはよう・・・」





あたしの声を聞いた拓斗が振り向いた。





「!?」





あたしを見た拓斗はなぜか一瞬目を見開いて驚いた顔をした。


そして、物凄いスピードであたしから目を逸らし、さゆりちゃんの方へ視線を戻す。





なに?今の?

なんか感じ悪くて

軽く傷つく・・・