「ねぇ明日、海に行こう!」




隣には3年間付き合っているカレ。

明日からあたし達は高2の夏休みを迎える。




だから、学校からの帰り道、あたしの家まで後少しという所で切り出したのに・・・



精一杯、目一杯、笑顔まで添えて明るく言った言葉にカレはピクリと反応した。




「なに?急に?」




カレの不機嫌そうな声に少し怯(ひる)んじゃうけれど、それでもめげずにあたしは続ける。