それから、しばらく経ってもお姉ちゃんは帰って来なかった。 外はもう夜で真っ暗になり、私は時間が経っていくうちに帰って来ないお姉ちゃんが心配になっていた。 どうして帰って来ないの………? 何かあったのかな………? 「綾子………。お姉ちゃん知らない?」 とお母さんも不安げに私に聞いてくる。 そんなお母さんを見て、私は決めた。 “お姉ちゃんを探しに行こう” そう思い、リビングのソファーに座っていた私は勢いよく立ち上がり、リビングから玄関まで走り、玄関のドアを開けて飛び出した。