「俺は彩海のことを1度も遊びで付き合ってると思ったことはない。」


琉斗はあたしの指にそっと触れた。


「俺はずっと彩海しか見て無かった。」


そう言って、あたしの左手の薬指に指輪を通した。






「もし、嫌じゃなかったら俺とまたやり直してくれないか??」







琉斗の顔はあの告白の時と同じように真っ赤だった。




あたしの涙がさらに溢れた。




ずっと不安で、でも琉斗が好きだから何でも我慢できた。



でも、琉斗と別れてる間はずっと辛くて。


琉斗がどんどんあたしから遠ざかる度にあたしは琉斗を瞳でずっと追ってて。



いつだって琉斗しか見て無かった。






あたしは少しだけ背伸びをして琉斗の耳元で。




「琉斗が大好きだからまた彼女にしてください。」





そう満面の笑顔で囁いたんだ。











              happy end