携帯の画面を見ると



「大輔くん!?」



私のテレパシーが通じたのか着信は大輔くんからだった



─ピッ



「もしもし♡大輔くん?」



慌てて通話ボタンを押すと



『あ、白木さん?いま大丈夫?』



大好きな大輔くんの優しい声が聞こえた



「うん!大丈夫!!」



久しぶりに聞く大輔くんの声に一気にテンションが上がった



『明日から夏休みなんだけど…』



「うん!」



会える?遊べる?出掛ける?



そんな誘いの言葉を期待していたのに



『友だちと旅行に行くことになって……』




「……………ん?」



大輔くんの口から信じがたい言葉が飛び出た