「うわぁ~…ヤバッ」
「行こう?」
「怖~っ」
会議室にいた他のミスコン参加者たちは水を掛けられた私の姿を見て慌てて会議室を出て行った
髪や顎から水滴が落ちて床に染みを広げて行く…
シャワーを浴びた様に全身びしょ濡れ
「じゃ、さよなら。百華」
濡れた私を見て満足そうな表情を浮かべて去って行こうとする陸斗
「ちょっと!!!」
陸斗の後を追おうとしたけど
「きゃっ!」
─∑ドッスーン!
一歩足を踏み出した瞬間ドレスの裾を踏んで派手に転んでしまった
その姿を見て廊下にいたミスコン参加者たちがクスクス笑うもんだから
顔から火が出る程恥ずかしくて
急いで立ち上がって会議室の中に入り込んでドアを閉めた

