「龍司くん…お願い……大輔くんには何もしないでっ」


涙で訴えてもきっと龍司くんの心には響かないってわかっていても


涙で悲願しないわけにはいかなかった



それ程大輔くんが大切なの。




『好きで好きで堪らなくて、自分を犠牲にしても守りたい…大切にしたいって思う人が百華にもいつか現れるよ』



前に海斗に言われた言葉を思い出した



あの時は


何言ってんの?(笑)


ってバカにしてたけど、




今ならその意味分かるよ。




「大輔くんと別れるから、もう二度と会わないから手は出さないで!!!」



大輔くんを傷つけないで…、




「ふ~ん…じゃあ二度と会うなよ?会ったら殺すからな?あ?」




「わかった…わかったから……」





ごめんね、大輔くん