鼻歌を歌いながら細い路地を歩いていると ─キキィッ! スゴいブレーキ音が真後ろで鳴り響いた 「な、なに?」 慌てて振り返ると車と私との距離はたった10センチ程度しか空いていなかった ギリギリの距離で停まった黒のセルシオには見覚えがある…。 ”ガチャッ“とドアが開いて出て来た人物を見て足が竦んだ 「……りゅ…うじ……くん、」 名前を口にするのも恐ろしかった