「帰るわ」



健はすくっと立ち上がると個室を出て行った




不穏な空気が流れる中



「も、百華…健が言ったことは気にしない方がいいよ、」



「うん、アイツただ欲求不満でイライラしてただけだと思うからさ、」




沙希と浩之くんは必死にフォローしてくれたけど




「別に、気にしてない」



そう言って残っていたビールを一気に飲み干して




「私も帰る、これお金」



冷静な表情のまま沙希にお金を渡して個室を出た



健に言われたことは心にグサッと突き刺さった。



でもそんな…人の傷付くことを平気で言う人と付き合っていた私が悪い……自業自得だ、