あれ??
おかしいな
「大輔くーん?」
顔の前で右手をヒラヒラさせると
「白木さん」
痛いくらい力強く私の右手首を掴んでベッドから起き上がった
「これは…違うと思うよ」
「違う??」
何を言ってるのかわからなくて首を傾けた
「こういうことはもっと相手を知ってからするものだよ
一度は酔った勢いでしてしまったけど、…もっと大切にしなくちゃダメだ」
っていきなり男らしくなった大輔くんに今度は私が目をパチクリさせた
「何か飲み物でも飲もうか?」
って優しく私の頭を撫でて大輔くんはベッドから立ち上がったけど
私はベッドの上から動けなかった
だって…誘って断られるなんてこんな屈辱を味わったことは初めてで
「………っふぇ……」
顔から火が出るくらい恥ずかしくて思わず泣いてしまった