美砂は泣きそうな顔で俺の事を見る。



「そ、うですよね…。
記憶をなくす前の私は愛されていたからって
私が今告白して…断られるのは当たり前ですよね」




どうして…
俺は美砂を泣かせるつもりはなかった。
だけど……



「……ごめん。」



「私、早く記憶が戻るように頑張ります!!」




美砂…
お前の言ったことは正しい。



ケド、俺は美砂の事が大好きだから…。



記憶をなくすとか、生まれ変わるとかそんなのどうでもいい。



あいつが好きだったんだ。