異変にもね。


さてと。降りるか。


ガチャ


声を変えて…


『あなたたち、何をしてるのですか?』


ふふっ。我ながら、すごい演技力。


声は、高くしてるから気づかないはず…。


剛「いえ…別に…」


あれ?珍しく櫂人が話さない?


どうしたのかな?


櫂人「もう、帰ろうや…」


なんか、死にかけになってるけど?


大丈夫なの?


剛「そうですね…。菜々ちゃんでは、ないみたいですし…」


チラッ


私を見ながら剛が言う。


そんなので私が反応すると思う?


バカだね。


仁「凛様。お時間が…」

『あら?本当だわ。時間がないわ…。あの人と約束してるのに…』

剛「あ。邪魔してしまったようですね…すみません…」

『いえ。では、もう行きますね?』

剛「はい。すみません」


私が車に乗ったら、車は動き出した。


仁「ククッ。お嬢、すごい演技でしたねww」

『そう?ありがとう。意外と疲れるわね…』

仁「でも、本当にすごかったですよ?菜様じゃない感じでした」

『ありがとう。でも、なんで凛なの?』


別にいい名前だけど…


なんで凛なのかがわからない。


仁「わかりません。なんとなくです」

『そう…』


なんとなく…ね。


本当にそうかしら?


何か、仁の闇に関係ある気がする。


まぁ。人の闇に首をつっこむほど、私は無神経じゃないわ。


ほっとこう。