感想ノート
-
紅 憐 2009/08/05 06:31
-
藤乃奴〉
なぜ吉野…小梅とかだったり(まてい
そういえば、確か「烈火の炎」に自分の血を使って攻撃するやつ、いたような…
ばぼちゃん〉
感想の用意はできておりますわよ。疾風雷神 2009/08/05 01:16
-
うぉ〜!!かっちょいい。
疾風さん、そんな単語を使いたかったあたしです。怖がりだとカマトトぶっていましたが(?)意外と黒い世界好きかもです。
太夫……吉野に名前変えてきます!←おい
ぐれさん、とりあえず寝ちまえー。藤乃 2009/08/04 23:08
-
こちゃわ←「こんにちは」と言いたい
そんな疲れてる紅 憐です。
……うん、疲れました……←なにがあった(笑)紅 憐 2009/08/04 16:06
-
藤乃太夫〉
『滴り落ちるはずの鮮血が、蛇のように女の肢体を這い登る』
とか入れると…もはや完膚なきまでにホラーですな…
なんか、怪物王女か地獄少女の様相やね。疾風雷神 2009/08/04 00:35
-
疾風さん
これがダークなのか!←気付いていなかった
そういえば、表情の描写がない(゚Д゚;)やっぱり読んでもらうと気付く事が多いです。
ありがとうございました。
ぐれさん
おはようございます。←今更
まさしくファンタジー(感動)またひとつ書けるジャンルが増えたみたいでよかったです。
ありがとうでした。藤乃 2009/08/03 20:37
-
おはようございまあす
うひゃぁ、朝っぱらからダークファンタジーだぁ♪ふじのんカクイー!
ダーツの矢が〝力〟で作り出されたとこがまさしくファンタジーだし、受けた傷によって出た血が力になる女っていうのも、うまいどんでん返しです。紅 憐 2009/08/03 09:28
-
藤乃さま〉
なかなかダークでいい味出してます。
ファンタジーというよりホラーぽいかな?
女の表情とかの描写がもう少しほしいような。
これ、いじってみたらおもしろいかも。疾風雷神 2009/08/03 01:53
-
やっとでけた〜
「ファンタジー」「驚く」「ダーツの矢」です。
ファンタジーかな?それよりも驚くか?藤乃 2009/08/03 01:32
-
●
――トスン……トスン……
少しの月明かりだけの暗い部屋。静かなその場所に、壁に刺さる矢の音だけが響いていた。
「いっ……」
腕をかすめた鋭い矢先に、女の顔が歪む。
「痛いのか?」
数メートル離れた場所から、悪びれた様子もなく、女の痛がるさまをニヤニヤと嫌らしく見つめる男。
男は、鋭いけれど重たいダーツの矢を、的に見立てた女に、次から次へと投げていく。
喜びに満ちた掌から放たれるダーツの矢は、鎖で自由を奪われた女の頬に、ドレスから覗く足元に、沢山の傷をつくっていた。
「この矢は、少し特殊でな。 俺の力を込めて作った」
その矢は的に合わせたかのように、太く、それでも矢先は鋭く尖っていた。
ぐったりと頭を落とす女に近寄りながら、男は続ける。
「力を生み出す“気”を奪えば、お前みたいな女でもこの有様」
女の長い髪を掴み、頭をグイっと持ち上げる。
「俺はお前の気を奪える」
矢の先が女の頬をするりと撫であげる。
「――んふふっ」
「何、笑ってやがる!」
突発的に矢を女の肩に挿すした男は、辺りの異変に気付き、息をのむ。
そのただならぬ気の乱れに、思わずジリジリと後退り、身構えた。
「浅はか」
バーンという音と共に、女の両手首の鎖は弾け飛ぶ。
首の鎖に自由になった両手をかざせば、ポロポロと、まるで魚の鱗のように剥がれ、キラキラと舞うように落ちていく。
残った両足首に付けられた鎖など、そこにはないかのように、一歩を踏み出す。
破れたドレスが踊り、女は肩に刺さるダーツの矢を抜いた。
血で濡れた矢を、美しいフォームで構えたが、手首がしなるころには、すでに女の手を離れていた。
「この体は痛め付ければ付けるほど、喜ぶ……血の衣装を纏えば、どんなに硬く丈夫な鎖も、ほどくことができるであろう」
赤い光で包まれたダーツの矢は、一直線に男の額の真ん中に突き刺さり、男と一緒に弾け、燃えるように消えた。
「我から気を奪うことはできぬ」
血は力。
血は喜び。
「痛みは喜び、そして気なり――」
月明かりに照らされた、真っ赤なドレスが、ふわりと揺れていた。藤乃 2009/08/03 01:25
●
僕の彼女は、車に乗ると豹変する。いや、正確には、助手席に乗ると豹変する。いいや、もっと正確には、発 狂する。
一時間高速で車を飛ばし、さあもうすぐ降りようかと思った僕に――
「待て」
と彼女は突然言った。
普段なら、その肩から羽織っているグリーンのショールがよく似合う、優しい口調なのに、
「待て。まだ車を走らせろ」
今の彼女と来たら、研ぎ澄まされたコンバットナイフのように、鋭い声と目をしていた。
「つけられている」
と、彼女は言う。
「え?」と僕。
今日は隣の県の温泉へ小旅行へ行こうって話なのに? そして僕らは、つけられているもなにも、ただの大学三年生なのに?
「後ろだ。黒のセダン。ぴたりとついてきているぞ。――間違いない。ヤツだ」
ヤツだって……だれですか。友達にそんな、セダンなんて乗り回す人いません。
バックミラーで確認すると、たしかに。ぴったりついてくるセダン。車線を変えても、スピードを変えても一定距離を保ってくるセダン。なんなんですか。
「くっくっ」
と、彼女が笑う。いつもの、冬にふと味わう日だまりのような柔らかさはない、凶悪な笑みだった。
しかも右手がいつのまにか、構えている。
「いいだろう。相手をしてやるさ」
どっから取り出したのか、水鉄砲を。
「ちょっ待っ!?」
なんて驚いているうちに、彼女は窓を全開。しなやかに体を操り、上半身を乗り出した。後ろを向き、アクション映画さながらのポーズで水鉄砲を撃ちまくる。かしゅんかしゅん。
「ちっ」という舌打ちが、ぶぉうぶぉうと響く風の音に混ざった。彼女が戻ってくる。たま切れらしい。
「ヤツらめ、撥水加工してやがる」
「当たり前だろ!? 迷惑だからやめろって!「うぃんうぃん動いている」
「ワイパーだよ!」
「最新鋭というわけか」
「標準機能です!」
「おもしろい!」
「なにが!?」
「組織のテクノロジーがあれほどとはな!」
「だから標準機能ですっ!!」
というか組織ってなんですか組織って!
僕の彼女は、助手席で発 狂する。そのふわりとしたシルエットのスカートをまくしあげ、太ももから手榴弾を取り出された時、
(も、ダメだ)
僕はいろんなものを覚悟するしかなかった。