感想ノート

  • あ、神父、これいいですね……。
    うんー、……疲れてるのかしら……感想すら出てこない。

    ぷすん。

    紅 憐 2010/06/08 01:20

  • ゆでたまご和尚〉

    これはまた渋いっすね。

    かなり練り込んだ感じがします。

    時間かけだだけあって、読後感あります。

    ごっつぁんです。

    疾風雷神 2010/06/07 13:14

  • 1時間の遅刻です。ご容赦あれ。m(__)m

    スマイリー 2010/06/07 01:06

  • ●いきなり扉を蹴破るようにして、二人の男が入ってきた。赤銅色をした逞しい体に、ニ本の革帯と短いズボンのみ。いかにも年期の入った船乗りと思しき男たちは、大股に店を横切り、奥へと進む。そこで初めて、カウンターの椅子に見慣れぬ客が居る事に気付いた。
    ライム色の長い髪に、茄子紺の長衣。日に焼けていない柔和な細面に微笑を湛え、静かにカップを傾けるその若者の雰囲気は、とても港町で見られるものではなかった。
    「おい…そこのリーキ。」
    「はい…何でしょう?」
    いきなりネギ呼ばわりされた事に腹を立てた風も無く、若者は応じた。緊張感などまるでない声に多少面食らいながらも、年嵩の方の男が若者に詰め寄る。
    「ここの親爺はな、税金を払おうとしやがらねえんだ。いけねぇよなぁ…。」
    並の男ならば竦み上がりそうな威圧。だが若者の様子は微塵も変わらない。
    「さて…?税ならば徴税官が集めるのが筋でしょう。失礼だが、あなた方はとてもそうとは…。」
    「んだと、コラァ!」
    脅しをかわされた事でいきり立った男は、若者の胸倉をつかみ上げ、鬼の形相をさらに若者に近づける。
    「舐めたクチ叩いてると…、」
    …が、次の瞬間…!

    バチィィィッッ!!

    壁に人ひとり分の大穴を残して、男の姿が一瞬にして店から消えていた。
    「…あ、アニキ…?」
    残された方の男は、しばらく若者と壁の穴とを交互に眺めやっていたが、やがて、半ば逃げるようにして店を出ていった。


    「魔法なぞ使わずとも、ハナからお前さんの雷名を使えば逃げ出したろうに…。」
    騒動が過ぎ去ったのを見計らったように、奥からマスターが姿を現した。
    「いえ…、あれで良いんです。」
    胸元を整え、何事も無かったかのように椅子に腰掛け、再びコーヒーを味わう若者。少しだけ前髪の乱れた額には、大賢者にのみ許される額冠が見え隠れしている。
    「新しい世界は、多数の名も無き人々によって作られるべきなんです。私なんぞ、早く忘れ去られた方が良いんですよ。」
    そう言って若者は、飲み終わったコーヒーカップと共に、彼と入れ代わりに厨房へと消えた。しばらくして、洗い物をする音が聞こえはじめる。
    (まさしく……、平和の音、だな。)
    例え止めようとも、壁の修理代分働くつもりなのだろう。マスターはその音に思わず口元を緩めつつ、再び開店準備を始めていた。

    スマイリー 2010/06/07 01:04

  • いやぁ……というより、今回のは構成不足ですよ、やっぱり……。

    実際は登場人物が二人、題材が絵であって、そこまで難しい設定ではないのに、しゃくに収められなかったんですから。

    ちょっと言葉のやり取りがまどろっこしかったのも否めませんが。

    紅 憐 2010/06/06 21:52

  • ばぼちゃん〉

    二枚とも使うより、片方だけにした方が話としてまとまったんじゃないかな?

    単品での仕上がりはクオリティ高いと思うんだけど、やりとりの繰り返しがややくどい感じがします。

    疾風雷神 2010/06/06 20:24

  • なるほどぉう。
    そうですね、舞台を構想するとこまで力を使わずに、カフェやコーヒーなど無難なところで手を打ってしまってました。

    それと、当初は予定していたテーマとかが、はしょらないと入らなくなったというのも、構想不足でした。

    紅 憐 2010/06/06 19:15

  • 切磋琢磨ということなので私も批評を一つ。

    掌編書きの私から見れば、結永さんの作品が一番物語として完成されていたかと。
    ただイラストに依存し過ぎて描写が不足しているのは否めませんね。

    疾風雷神さんのお話は、場面の切り取りが限定されすぎてて、もう少しそこに至るまでの描写が欲しいようには感じます。
    しかしながら、【命】という【テーマ】を掌編の中に違和感無く盛り込ませた事に関しては、上手いと思います。

    紅 憐さんの作品は、仰られるだけあって上手く纏めてはいますが、作品としての【テーマ】が見えてこないのと内容に対して地の説明が少なく、話自体が分かりにくいのが残念です。
    その為作品としては纏まっているのに、読後感が極端に薄く感じます。

    私は、そこにドラマやテーマがあれば場面の切り取りであっても物語足り得ると思います。

    作品全体として残念だったのは、皆さん喫茶・コーヒーといった単語に引きずられた事ですかね。

    私自身引きずられるのが嫌だったので、最初に投稿しましたが、出来れば想像しないような発想が見たかった。

    兎心 2010/06/06 18:48

  • 紅 憐 2010/06/06 12:18

  • 子供の落書き。それが最初の印象だったが、二度見た時には図形パズルだと認識を改めた。
    「あれは君が描いたのかい?」
    「まさか」
    「じゃあ、なんの絵だい?」
    「さあ」
    彼は、こちらを見もしない。その無愛想さでサ店を営めるのか、はなはだ信じられない。彼はコーヒーの入ったカップを口許に持ってゆきながら、背中で言う。
    「もう、何度か見たらばわかるさ」
    「そういうものかい?」
    「ああ。おすすめはしないが」
    「ふぅむ」と唸る私を無視し、彼はまた一口、コーヒーを啜った。

    彼の営むカフェへは、週に一度ほどのペースで訪れる。彼の入れるコーヒーが格別に美味いわけではないが、謎の中毒性が私をここへ通わせている。
    恐らくこの絵だ。これを見ない日が続くと、胸の内側が逆剥ける。
    「わかったぞ」と、私は得意気に告げた。
    「あれは暗号だね。特殊な手法で見ると、秘密の構図が浮かび上がる」
    「なぜそんな細工しなければならないんだい?」
    「……違ったか」
    「残念ながら」
    「ふぅむ」
    見るごとに感じるものはある。絵から放たれるメッセージが、徐々に輪郭を帯びる。
    「また来よう」
    「よしたほうがいい」
    「なぜ?」
    「絵ばかり見ていてはね。コーヒーを飲まないか? 毒気が抜ける」
    「遠慮しとくよ」
    店を出る間際、もう一度絵を見やった。斜めに二本走った鋭角のラインが、私には錐に見えた。そして中央のパーツ群が、人間に。
    輪郭が見えた。
    それはまさに――……

    「おい」と声をかけられて振り返ると、珍しく彼が私を見ていた。カウンターに、カップが二つ。
    「一服したまえ」
    「そう、だな」
    スツールに腰かけるのも久しい。黒い液体を飲み込み……――ぽつりと言った。
    「夢を見ていたらしい」
    「どんな」
    「忘れた。なぜだろう」
    「毒気が抜けたのさ」
    「?」
    小首を傾げながら、ふと背後を見やった。壁に、絵が一枚。
    「あれは、君が描いたのかい?」
    「まさか」
    「なんの絵だい?」
    「何度も見ればわかるさ」
    「そういうものかい」
    コーヒーを飲み干し、紙幣を一枚置いた。
    「つりはいいよ。また来る」
    「よしたほうがいい」
    その言葉を、これで五度、ほど聞いた気がするのは……思い違いだろう。

    紅 憐 2010/06/06 12:18

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