感想ノート
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藤乃 2009/05/15 23:26
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疾風雷神さん作品へ
渋くてカッコイイです。なのでハードボイルドでは?
よく出来ているなぁと思いました。しかし、将棋を知らない人間なので、どちらの台詞か、またはどちらの行動なのかが一発でわかりずらかったです。よく読めばわかるんですけどね。台詞は効いているので表情ももう少しほしい……と、思ったんですが、やはり相手にバレないようにするには、表情に出せないかな?うーん。
でも、最後のオチは知らないくせに『おぉ!』となり、楽しめました。藤乃 2009/05/15 22:54
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気が付けば、銃身を握る手に汗が滲んでいた。スコープを覗き込んだまま、一体どれだけの時間が経ったのか───頭が混乱して、分からない。
とある高級マンションの一室を円形に切り取った小劇場。そこでは、白髪混じりの初老の男と、その孫と思しき女の子の心温まる家族愛が演じられている。
その男が今回のターゲットではなく、私が暗殺の依頼を受けたスナイパーでなければ、この寸劇は温かい拍手に包まれてフィナーレを迎えられただろう。だが、私が右手の人差し指に力を加えれば、一転、祖父を失った孫を主人公とする悲劇の幕が上がるのだ。
風が出てきたようだった。光学スコープの中の劇場では、ベランダの物干し竿にぶら下がった赤い洗濯バサミが、クルクルとワルツを踊り始めた。
『……皮肉なものだな。』
私の意識によって道化の役を与えられた洗濯バサミが、からかうような調子で語りかけてくる。
『まるで、お前の幼き日の出来事に鏡写しじゃないか。忘れた訳ではあるまい?お前の祖父は、お前の目の前で………』
「─────やめろ!!」
回転の度に、洗濯バサミの金具の部分がチラチラと光る。まるで、私の身に降り懸かった数奇な運命を嘲笑うかのように。
『今更、何を迷う?お前がずっと待ち望んだ、復讐の相手じゃないか。あの老人を始末し、奴の孫にもお前と同じ思いをさせてやればいい。そうすればお前の苦しみも少しは………』
「やめろ、と言っている──!!」
いつの間にか、風が止んでいた。そして、あれだけ気持ちが動揺していたにも関わらず、スコープの照準は、ターゲットの老人の頭部を捉えて離していなかった。
「…………運命………か。」
私は、トリガーにかけた人差し指に、ためらわずに力を入れた。その時、何故か口元に笑みが浮かんだ。
「おじいちゃん…………今の音、なぁに?」
愛しい孫の問いかけに、初老の男は、自分がまだ生きている事に気付いたのだった。
ベランダには、どういう訳か、赤い洗濯バサミが粉々に砕けて散らばっている。スマイリー 2009/05/15 12:36
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ぬ
∥・ω・)←召喚された
おお……何やら熱気が……
今の私には眩しすぎる……
脳内腐れつつある私には……
ぶつぶつぶつ。。。桐谷 ルイ 2009/05/14 07:24
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やのかっつぁん〉
彼氏のバカさ加減がいいです。
彼女、よく別れなかったな…
どうせなら二針と言わず指一本くらいやっちまってもよかったのでは?疾風雷神 2009/05/14 02:08
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彼氏が突然ワケの解らない事を言い出した。
「俺、鉛筆削り職人になる!」
彼があまりにも瞳をキラキラさせているので、アタシは突っ込んでイイものかどうか迷ってしまった。
「えーっと、その無鉄砲過ぎる決意宣言は何? アタシ、シュール過ぎて反応のしようが無いんだけど」
彼は百均の袋から鉛筆と小刀を取り出した。
「小学校の時、鉛筆を自分で削ってたから、先生にスゲー褒められたんだ。思い出したよ。俺が人より秀でてるのは鉛筆削りだ!」
とりあえず、彼の熱を冷ます必要アリと判断。一般論で突っ込んでみた。
「電動鉛筆削り器があるのに、ワザワザ職人に削って貰う人いるの?」
「それはお前が、電動鉛筆削り器しか使った事が無いから知らないんだよ。全然、違うんだぜ、人の手で削った鉛筆は。何て言うのかなぁ、その温もりと言うか、優しさと言うか」
熱が冷めるどころか、更に遠い処へ逝ってしまった気がする。
「俺、お前の愛が最近冷めてきてるの知ってんだぜ……。でも、お前を責めるつもりは無い。だってお前は、俺が夢に向かって頑張ってる所に惚れてたんだもんな。だから俺、また夢に向かって走り始めるよ!」
「いや、それはアンタがバンドマンで『絶対プロになってやる』って吠えてた頃の話だから……。ドコの世界に『俺、鉛筆削りで絶対プロになってやる』って吠えてる男を応援して支える女がいると思うのよ」
「えっ!」
彼氏の表情が一瞬凍りついた。
「と、とにかく、俺の鉛筆削りっぷりを見てから判断してくれ!」
言うと彼氏は、真剣な表情で鉛筆を削り始めた。
シュッシュッ、シュッシュッ。シュッシュッ、シュッシュッ。
アレ、なかなか器用ね。子供の頃、先生に褒められたってのも、あながち嘘じゃ無いのね。
シュッシュッ、シュッシュッ。シュッシュッ、シュッシュッ。
真剣な表情でやってる。そういえば、プロを目指して四六時中ギターを弾いてた頃も、こんな顔してたっけ。アタシ、そんな彼の不器用な一生懸命さに惹かれていったんだよな。
シュッシュッ、シュッシュッ。シュッシュッ、シュッシュッ……サクッ。
「痛っ!! 指、血が凄く出てるよ。病院行かなきゃ。血が、血が!」
大慌てで病院に行くと彼氏は二針を縫った。
その夜、部屋に戻った彼氏は、小刀と鉛筆削り職人への道を封印した。矢野 克彦 2009/05/14 01:37
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戦争でもなく刑事でもなく…で、なぜか将棋になりました…
ハードボイルドなんだろうか、これは…疾風雷神 2009/05/14 01:24
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模写矢倉。
鏡写しのように、相手と全く同じ手を打つ技法。
特に有段者がこれをやると最悪千日手になって勝負がつかないため、将棋の正式ルールでは禁止されている。
しかし。
奪った駒で同じ陣を張るのなら、模写にはならない。
「…ここ!」
銀を捨てて獲った飛車を対角線上に打つ。
何を仕掛けてくるつもりだったのかは分からないが、これで動くしかなくなったはずだ。
「ふむ」
獅子丸が桂馬を差し上げる。
誰言うともなく洗濯バサミと呼ばれる駒を構えた指は、その気になればタイヤを引き裂く力の僅か何万分の一かで白木の桂馬を包んでいる。
「弾鏡とはよく言ったものだ。写し身と見せて、隙あらば刺すか」
パシィ
盤上から乾いた音が響いた。
「霧鏡に惑わされたのは貴様の方だ。その飛車は釣り駒だ」
やられた。
こちらの飛車を無駄打ちさせるために、この局面で死に手を打ってくるとは。
「鏡は真実を映す。だが見る者の心が曇っておれば、偽りを見ることもある」
返しの手を意に介さず、獅子丸は更に桂馬を繋げる。
「三桂あって詰まぬことなし、かい」
窮地ではある。
だが、自分の心が曇っていないとでも思ってナメてくれたな。
「よう覚えとけや」
桂馬を張った局面とは全く違う位置に、残しておいたもう一枚の銀を打った。
「他所見しとると、割れた鏡で手ぇ切んで」
そこは、影に入れていた角の睨みが効いている。
そう簡単に玉を渡すわけにはいかない。疾風雷神 2009/05/14 01:16
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ペンコさん
うわぁほんとだ。見れば見るほど違和感が……たぶんその一文に詰めすぎだし、大事なところが入っていないんですね。
「不快で」気付きませんでした( ̄□ ̄;)普段から間違えているんだろうな。気をつけます。
ありがとうございました。
ねもやんさん
不覚にも笑ってしまった(゜∀゜)←おいっ
電動鉛筆削り怪人(大笑い)、是非作品に……藤乃 2009/05/14 01:05
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ペンペン
スクロールお疲れ様です&ありがとうございます。
うぅうん……ガガガガガッに囚われすぎて表情をうまく出せてませんねぇ。発音の必死さだけだと、外人さんみたいなマネキンを思い浮かべるのも仕方がないかです。
むぅ……これは研鑽せねばです。紅 憐 2009/05/13 23:17
やのかつさん作品へ
ザ・無鉄砲ですね。
しかし、大笑いできないですね。『ふっ』くらいでした。
山がなかった。彼女の冷静さいいんですが、コメディにしては普通すぎるかな。ツッコまないなら、一緒にボケ倒してほしい。彼もボケるわりに弱め。最初のインパクトはいいんですけどね。
音のリズムのまま最後までいってしまった感じ。サクッといった場面で、ひと笑いあったらこのオチでもいいかも。
入り方はおもしろかったです。