青いそら。



[お母さんとお父さんは、本当の親ぢゃないんだ。今日深雪が見たお母さんの相手が、深雪の本当のお父さん。お前の本当のお母さんは、お前を産んで亡くなった。お前の本当のお父さんと、俺は大学の友人だった。俺はずっとお前の本当のお母さんのことを愛していた。でも、お前の本当の両親の間には入ることができないほど、二人は幸せそうだった。だから、俺は今の母さんと交際を始めた。もちろん、俺たちの間にも愛はうまれた。だが、お前のほんとのお父さんは、酔っぱらうと女にだらしがない男で、俺の彼女、つまり今の母さんに手を出した。


それでも、おれは母さんを愛していたから、たった一回のあやまちを許して結婚した。それからしばらくして、あいつらの間にお前が産まれて、あいつの奥さんは亡くなった。あいつ一人では育てられないということで、俺たちが引き取り、あいつがお前の顔をいつでも見にこれるように、家の出入りを許可した。それが間違えだった。あいつと母さんは、関係を続けていた。お前がいるから、おれはずっと我慢してきたが、もう限界だ。




そう言って、お父さんは涙ながらに微笑みあたしを見つめた。


















お前は、あいつにそっくりだな。














そう言って、あたしを傷つけた。



心も身体も。