クズレタ果実【完】

解放される胸。

机を回り、私の足下に屈んだ冴嶌は、ボタンを閉めた。

その光景から目を逸らしてると、腕を引かれ、抱き締められた。



「い、痛い…っ」



「壊れそうな位、痩せ細ったな」



「そんな事、ない…」



強く強く抱き締められ、痛く苦しい。

でも、どうして心の方が痛いんだろう。

言葉に詰まり、泣きそうになる自分に気付いた時には、頭まで撫でられてた。