クズレタ果実【完】

「――ちょっ…!」



鷲掴みにされた胸。

冴嶌を見上げると、鋭い表情で、私を見下ろして居た。



「相手がいくら俺でも、身体は売るな。自分の価値を自分で下げるな」



「は?説教?自分だって毎日のように違う女を抱いてたじゃない!」



「だから言ってんだろ?後悔を重ねるな、苺華…」



一度だけ呼ばれた事のある名前。

ベットの中、恐怖を堪える私に、優しく呼ばれた…名前。