クズレタ果実【完】

ブーツを履き、家を出る。

久しぶりに外の空気を吸い、怠けた身体が生き還った気になる。

気分転換に土手を歩いてると、春休みを謳歌する小学生が、キャッチボールをして居た。

無邪気な子供たちは、素直に何でもぶつかれるんだろうね。

―――立ち止まってた私は、再び前を向いて歩き出した。

連絡を経って数ヶ月。

もう、新しい恋人が居るかも知れない。

でも、行く。

桃真に、会いたいから。