クズレタ果実【完】

「えっ……あ、あ…誰か…誰か来て!」



「苺華!…何があった?」



「早く誰か呼んで来てっ!!」



追い掛けて来てくれた桃真に叫ぶ。

…助けないと。

ただそれだけを願い、私は冷たい女性の手を握り、擦る。



「こっちです!」



「……イチカワさん?彼女、どうしたの!?」



「胸を押さえてて、そのまま…」



「ありがとう!ストレッチャー持って来て。それと、先生に連絡して!」



40歳位の、看護師さん。

桃真の横に、私は立ち尽くした。