クズレタ果実【完】

「――苺華ッ!!」



私は泣き顔を見られたくなくて、その場から逃げた。

煮えきれない自分が嫌。

倫子はここまで立ち上がって来たのに、私は何をしてるんだろう。



「……ぁっ……」



エレベーター前まで来たが、目の前で胸を押さえて床に伏せた女性。

病院で貸し出されてる服で、入院してる人だとはわかるも、何があったんだろう。



「大丈夫、ですか…?」



涙を拭い、恐る恐る声を掛けると、私の膝に頭を預け、ぐったりとしてしまった。