クズレタ果実【完】

「照れたな?」



「照れてない!気まずいだけ…」



「同じ事だ」



「同じじゃないよ。桃真のお陰と思ってるから、何か本人が目の前に居るとなると…っ」



「やっぱ照れてんじゃねぇか!」



どことなく嬉しそうに、私を指差して言う桃真。

桃真の手を払い、拗ねた真似をし、また脛を蹴ろうとすると、避けられた。

ドヤ顔をする桃真が憎たらしい。

何だか本気でむくれてしまう。