クズレタ果実【完】

一回り小さく感じる母親は、今でも温かい。

何で気付けなかったんだろう。



「苺華は悪くないのよ…。お母さん、ちゃんと守れなくて、駄目な母親ね…っ…」



涙に濡れた顔で、私の涙を拭く母親は、悔しさを滲ませて微笑んだ。



「ほらほら、そんなんじゃ話が進まないし、彼氏をいつまで待たせるつもり?」



梨華に言われて、ようやく離れた私たち。

しかし、今、冴嶌の存在を言わなくても。