クズレタ果実【完】

冴嶌に見送られ、私は梨華と家に入った。

「梨華?早かったね」と、母親の声が、テレビの音声と交ざって聞こえる。



「お母さん、お姉ちゃんだよ」



リビングでお茶を飲みながら、ニュースを見ていた母親が、慌てて振り返り、私を視界に収めた。


「苺華…」



「お母さん、ごめんね…」



グッと抱き締められ、私たちの涙腺は崩壊。

過去の母親への誤解も解けた今、素直に甘えられる。