クズレタ果実【完】

「――北川。お前がここに居るとはな?」



背を向け、翼を追おうとした私に、話し掛けて来た冴嶌。

私は、「どちら様?」と言って、足早にその場を去った。

全てを知ってるであろうあいつと関わり、バラされたら、私は取り巻きを失うどころか、牙を向かれるかも知れない。

そんなの、真っ平ごめん。

これから、大人を困らせる楽しい遊びをしようと思ってるのに。

邪魔はされたくない。