クズレタ果実【完】

ドアを開ければ、煙草を吸ってる倫子を見付けた。



「あ?まさかあれが五条倫子?」



「な、地味子じゃねぇぞ!」



「うん…;;」



こちらを見ない、むしろ気付いてない倫子。

少し離れててもわかる、厚化粧とも言われかねない派手なメイク。



「――倫子」



近付き、声を掛けると、紫煙を吐き捨てながら「新しい友達?」と、機嫌を悪くされた。

数年ぶりの赤松は、オレンジの坊主。

気付かないのも、仕方ないかも。