そうして、しぶしぶやって来たパーティー会場。


パーティー会場っていっても、高條家の別邸なんだけどね。


「綾ー!ついにこの日が来たねっ」


このすごくテンションの高い子は、前嶋 紗那(まえじま さな)。


あたしの親友なんだ。


『来てくれてありがとっ。
あたしはこの日が来てほしくなかったけど……』


だって、親に決められた人と結婚するとか…
なんかイヤなんだもん。
結婚するならやっぱり、自分が愛する人とがいいというか……。
愛し、愛される……みたいな、素敵な結婚が一番いいと思うなぁ。