「んじゃそろそろ帰るか。」





夏樹が言う。




「うん!!」





「あ……ごめん、今日は夏樹君実音ちゃんのこと頼んで良い?俺、今からバイトなんだ。」





と、申し訳なさそうに杉崎君が言う。






「杉崎、バイトしてんの?」





確かに……てか、私と帰ってるときはしてなかったよね?





「あぁ、うん。昨日から始めたんだぁ〜…買いたいものがあって。」





「ふぅーん?んまぁ、頑張れー。」






「うん、じゃあね!!実音ちゃん、夏樹君!!」





杉崎君は私たちにぶんぶん手を振って、足早に去って行った。