俺はケータイをいじりながら帰宅していた。 すると─── 「ちょっと。止まりなさいよ。」 俺の前に1人の女が立ちはだかった。 「はぁ?何で止まらなきゃいけねぇーの?退いてくれる?」 と、避けようとしても俺の前から離れない。 「あんた、私のこと忘れた訳?」 「は……?」 こんな女、見たことないはず。 「忘れたとは言わせないよ?洸。」 ……あ!! 「もしかして…日高?」 俺が聞くとその女はやっと思い出したかとため息をついた。