☆ソラ☆

いつものように、いつもの場所で彩を待つ。
そして、いつものようにソラを見上げながら。

「おはよう!!」

笑顔で彩がきた。

「いよいよ、明日で卒業だね。」

私と彩はペダルを漕ぎながら話した。

「明日で彩と登校するのも最後かぁ。」

私は、さっきお父さんに言われた言葉を思い出しながら彩に言った。

「寂しいこと言わないでよ!!」

「いや、何か実感がわかないんだよね。明日で最後なんだよね。」

「う~ん、そうだね。私も明日が最後って感じしない。」


あっという間に過ぎていった中学校生活も明日で終わる。
そして、4月からは新しい高校生活が始まる。
そうやって、月日は私たちを待ってはくれず、流れていく。