「和ちゃんにちゃんとプロポーズしたの兄さん?」


由がドサッとソファーに腰掛け


「まっ、その様子ならちゃんとしたようだね?」




楽しげ?



「こう見ると二人はお似合いかもね?」


しかも

そんなことまで言う由





「そうだろ?」


とそのまま返事する社長




「ちょ・・ちょっと」


私はそんな展開について行けずに


「社長となんか結婚しませんてばっ!」


大声で

怒鳴ってた。



「そんなわけないだろ?」

「だよね?和ちゃんどうしたの?」



私の言ったことを全然理解できないって顔の


兄弟


そこの兄弟二人!



あんたたちこそ

どうなっちゃってるのよっ!?



こんな変な展開


どこかおかしいって気付かない訳無いでしょ!?



「何があったか知りませんけど

私は騙されませんからっ!」


社長をドン!と突き飛ばし



「勝手なこと言わないでください!」



私は社長室を一人飛び出した。