社長!好きです!

社長はベットに横になったまま両腕を頭の後ろで組んで


「見合いをさせた。」

と一言。



誰を?


「由のやつ、見合いの席で相手の顔見るなり脱走だ。」


脱走?

何で?


「顔合わせて5分後には『ちょっとトイレ』とか言ってそのままいなくなって、

翌日会社のエレベーターで会ったときに言ったのがこうだ。」


何て言ったの?


「『タイプじゃない』」


タイプじゃない・・・ね。

人それぞれだし・・・


「そんなこと理由になるか?」


なるでしょ充分に・・・



「終いには『久利生さんならタイプなんだけどさ』だとかほざいて

腹が立ったから吊るし上げてやった。」



「・・・・・」



それって・・もしかしたら

あの朝のエレベーターのことだ。



「あれから大人しくなったかと思えば

勝手に寮に入って・・・」



社長は、急にからだを起こし


「そもそもの発端は久利生さん・・・」


真っ直ぐに社長がこっちを見て


「君だ。」


やっぱり?


言われると思った。


一方的

いつもそう。